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何故か私はその人に捕らえられていた。
「お礼って、何してくれるのか楽しみだなー。」
無論、私のパニックは最骨頂まで
唐突に上り詰めて声すら上げられない。
「…や、あの!」
「……怖がらないで。
嫌がる事は絶対にしないから。」
見も知らない男の人にこんな言葉を言われて
信じる馬鹿が何処に居るっていうのっっー!?
「…ちょ、っと!
本当に何なんですかっっ!?」
「さぁね?」
当ててみてよ、何てお気楽な回答聞いてない!
その人の笑顔に見惚れてながら固まっていると
スッと右手が何かを呼ぶ様な仕草をした。
見惚れておいて何なんだけど…。
高級スーツをきっちり着こなしている上に
ヨーロッパ系の洋風の顔立ちで
日本語が流暢なのがむしろ怖いくらいだ。
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