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同時に大切な人を失う痛みよりも。
今まで何も出来なかった自分が痛い。
結局私は、
…慶太の事何にも分かってなかったんだね……。
それが辛くて、辛くて堪らない。
最後の最後に足掻いた分だけ痛くて堪らない。
「…ばっか…みたいっ…。」
いつもこっそり見てたウエディングドレスの
ショーウィンドウに滑稽な私が映る。
慣れない高いピンヒールに、
いつもより短めなタイトスカート。
新しく買ったブルーのサマーセーター。
久々に頑張ったマスカラ。
記念日の為にサプライズで予約したレストラン。
何もかも全部、
慶太の事が好きで頑張れた事だったんだよ………?
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