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「ミツくん、お願いがあるんだけど。」
夕飯の後、風呂上がりの悠真が顔を出した。
PCの前から移動して、ダイニングに向かった。
悠真と話すなら、飲みながらの方が良いと思ったから。
「どうする?ビールでいいの?」
「ありがとう。お願い。」
冷蔵庫から缶ビールを二本出して、ひとつを悠真に手渡した。
プシュッと音をたててプルタブを上げ、冷えたビールを口に含んだ。
目を閉じて喉を通過する刺激を楽しむ。
「で?何だろう?頼みって。」
「手塚君の事なんだけどさ。
今度ね、俺の試合に応援に来てくれるって言うんだけどさ。ミツくんも来てくれないかな?
試合会場に一人で来てもらうの、悪いかなって。」
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