第1章(狂った連中)

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――そして俺は3年生になり、担任の沖田聖子先生から進路指導が入る。 「龍熊君、教室に残って。進路について話そう」 「ついに来たか~」  聖子先生と2人で話し合う。 「龍熊君、将来どうするの?」 「ニートです」 「はぁ!? 薄々感付いてたけど、働く気ないの? 働かなきゃ生活出来ないよ?」 「父が働いてますし、祖父母4人も年金を貰って生きてますし」 「健在な内はそれでもいいけど、親やお祖父さんお祖母さんはいつまでも援助出来ないよ」 「そしたら、生活保護で」 「はあ~、私の指導法が悪かったのかしら」 「保育園から中学生まで対価のない労働をしていましたから」 「それって、柔道の事?」 「幼少期から苦痛でしたから。三つ子の魂百まで……遣い方合ってる?」 「はあ~、全く……」
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