CASE6 倉島みのり

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10時になり事務所のチャイムが鳴った。 「はーい、中へどうぞ。」 「お邪魔します。」 弥生の案内で入ってきた女性は辺りを見渡しながらソファへと座った。 「はじめまして。探偵の東谷嘉月です。事務員の弥生、従業員の雷です。倉島みのりさんですね?」 「はい。倉島みのりです。私の書き込みについて話が聞きたいということですが、冷やかしではないですよね?」 「冷やかしではありません。依頼人から黄泉遊びに関して依頼を受けていて調査をしています。よろしければお話し聞かしてください。」 「私の知っていることは黄泉遊びが必ず死ぬ遊びということと、それによって妹を失ったことだけです。妹の佳乃は幼馴染で恋人関係にあった人を降霊させました。それから毎日変な夢を見ていたそうです。」 「変な夢とは?」 「池に佇む小学生くらいの髪の長い女の子の夢です。」 雷は俺の服の裾をぎゅっと握った。
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