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学校へ着くと門のところに宮沢さんがいた。
「東谷さん、わざわざここまでありがとうございます。中へどうぞ。」
案内され校長室へと通された。
厳格そうな50代半ばぐらいの小太りの校長が椅子に座ったまま俺を見た。
「はじめまして。東谷探偵事務所の東谷嘉月と申します。」
「校長の山田と申します。宮沢くんに言われて仕方なく君みたいな名も知れない探偵に内密に依頼している私の身も考えて頂きたいんだが、調査は終わったかね?」
「あ、いえ。まだ終わってはいません。」
「今日で3日なんだがこれより長引かれても困るんだよ。こんなくだらない事にお金を使っているんだから。」
「校長!」
「宮沢さん大丈夫ですよ。慣れていますから。」
「私が待てるのはあと3日だ。それで調査は打ち切りさせてもらう。話は以上だ。」
「わかりました。出来る限り解決できるよう頑張らせていただきます。」
校長室を出ると宮沢さんは深々と頭を下げた。
「申し訳ありません。うちは名門校なのでみな堅物ばかりで…嫌な思いさせてしまいましたね。」
「全然気にしてませんよ!探偵なんて結構よく思ってない人多いですから。しかも今回の案件が案件なので気にしないでください。」
「はい。何かわかりましたか?」
「少しずつ進展してはいます。もう時間もないのでこれで事務所に戻ります。」
「よろしくお願いします。」
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