CASE7 須田綾人

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「綾人、お父さんでたからお風呂入りなさい。」 「今、調べもんしてるから無理!」 「お母さん、私先に入る!」 「早く入っちゃって!」 「はぁい!お兄ちゃん、何調べてんの?」 「別に。それよりお前の中学でなんか怖い遊び流行ってないか?黄泉遊びとか。」 「何それ?知らないよ。」 「俺らの間では流行ってるんだよ。その遊びをすると死者と会話ができるんだって。」 「お兄ちゃんそれ信じてるの?私よりも年上のくせに。」 「うるせぇな!信じてる訳ねぇだろ。早く風呂入ってこい。」 「わかった。それより昨日貸した鏡返して!」 「あぁ、あれ今日も使うから。」 「なんでよ!お兄ちゃん男の子なんだから手鏡なんていらないでしょ?」 「鼻毛抜くのにちょうどいいんだよ。身だしなみは男も女も関係なく整えるもんだろ!明日学校でお兄ちゃんが鼻毛出ててからかわれてもいいのか?」 「っう、やだけど…もう、明日絶対返してよ!」 「わかったよ。」 妹はあまり納得していなかったけどお風呂へと向かった。 俺は黄泉遊びについてまた調べ始めた。
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