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今、階段を降りる時、鏡に赤いものが一瞬横切ったような気がするんだけど……。
辺りを見回しても、私たち以外誰も居ない。
そもそも赤いものがない。
私の目の端を掠めたのは、血のような赤ではなくて、雨傘によくあるような少し光沢のある明るい赤。
「上守さん?」
「あ、ごめん。今行く」
階下から須藤くんに呼ばれ、私は階段を降りる。
おかしいなぁ……。
確かに何か見た気がするんだけどなぁ。
玉彦を見れば無反応だし、気のせいかな。
この時、私は玉彦ではなく、私と同じく御倉神を視ることの出来る豹馬くんの反応を見ておくべきだった。
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