がっこう

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それを伝えると、玉彦は微妙な顔だ。 「駄目かな?」 「学校にいる間は俺の目の届く範囲だ。それに帰る時間も同じにしろ。南天の手間を考えろ」 「そんなこと言ったら、弓道部になっちゃうじゃん。無理ー無理ー」 部活をどうする以前に選択肢ないじゃん。 運転しながら「私は構いませんよ」と南天さん。 小百合さんの送迎もしているため、苦にならないそうだ。 「……わかった。ではせめて弓場と同じ部活にしろ。確か文学部だったはずだ」 「マジで!?」 さすが亜由美ちゃん。 私たち、運命の糸で繋がっているんじゃないかな。 月曜日、亜由美ちゃんに言って文学部に入れてもらおう。 こうして私の美山高校一日目は色んなことがあったけど、まぁ無事に終わることが出来た。
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