シーン:ベルグ帝国への士官

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シーン:ベルグ帝国への士官

登場人物 主人公【ラサ・アッシュ】[心の声ラサ] アイザス王国【エフィ】 ベルグ帝国【フレス・ベルグ皇帝15世】【フェリア・メロディ】【ゲボルグ】 エキストラ[ロイヤルガード] 背景:謁見の間 ロイヤルガード:ベルグ帝国・皇帝陛下の御成!  多数の大臣が並び、三人は片膝をつき、頭を下げる。 ベルグ皇帝:(ちん)が、ベルグ帝国皇帝フレス・ベルグ15世である。表をあげぃ!  幕が引かれ、顔を上げると、近衛兵(ロイヤルガード)に守られた壮年のハムンが、豪華な玉座に腰掛けている。  一目で分かる、王者のカリスマを煌々と放っている。 ゲボルグ:皇帝陛下に登用して頂きたい、二名の人材を連れて参りました。  ゲボルグが、(こぶし)(てのひら)を付け、進言する。 ベルグ皇帝:名乗るが、良い。  皇帝は、肘掛けに乗せていた指を軽く動かす。 ラサ:元アイザス義勇軍隊長、ラサ・アッシュであります。 エフィ:同じく、副官のエフィに御座います。  二人も、拳と掌を付けて名乗る。 ベルグ皇帝:ふむ、聞き覚えのある名だな。  暫し、目を伏せる皇帝。 ゲボルグ:テイルーバー自治国の戦乱にて英雄と呼ばれる者達に御座います。  兵力を四倍する帝国軍に、練度の低い義勇兵で奇襲をかけ、司令官を討ち取った腕は折り紙付きに御座います。  将軍待遇で迎えると伝えてあります。  軍師らしき女が皇帝に囁きかける。 ベルグ皇帝:相分かった、二人の士官を許すッ! ラサ&エフィ:有り難き幸せッ!  臣下の礼に、皇帝自らが背負っていた大剣で士官登用の儀式をし、ラサは万将(=少将)の証である☆の階級章を、エフィは准将の★の階級章を受け取り、身に着ける。 心の声ラサ:ふむ、一度は本気で戦ってみたい相手だな。  再び、玉座に腰掛ける皇帝陛下。 ベルグ皇帝:ラサを赤竜兵団長、エフィを赤竜兵団副官に任命すッ! ラサ&エフィ:ハハッ!  皇帝陛下の言葉に、我らは立ち上がり、拳と掌を付けて拝命する。
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