Day6-2

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 「どうして今まで私を殺さなかったの!?」  「だから殺す勇気がなかったんだよ。今だってないよ。じっとしててよサキちゃん。番号さえ取れればいいんだから。そうすればサキちゃんだって死なない」  「出会ってすぐに私を襲えばこんな苦労しなかったのに、どうして!? どうしてジョーカーを探そうなんて言ったの!? 答えてよ! カナコ!!」  「サキちゃんを盾に出来ると思ったから。結局初めの方で番号を手に入れたってその後身を守らなきゃいけない。味方は居た方がいいと思った。サキちゃんなら簡単に懐柔できると思った。最悪あたしの為に死んでくれると思った。ジョーカーを探していればサキちゃんはあたしを疑わないと、襲わないと思った」  「最悪ってなに!? カナコにとっての最悪ってなんなの!? そこには私が死なないプランがあったんでしょ?」  サキは地面に押し倒されたままカナコのナイフを握る手を掴み抑えていた。カナコはサキの手を振り切ろうとしているがなかなかうまくいかない。  「今、サキちゃんの番号を取ろうとしてる。今が最悪。ゲームは抜けられないし、サキちゃんを傷つけないといけないんだから」  「私が意見を変えず盲目であることがカナコの望みだったの……?」  「そうだったら良かったのにね。馬鹿で盲目であたしに飼われていればよかったのに。そうだったらこんな事しなくて済んだのに。サキちゃんは少なくともこのゲームであたしに危害を加えられる事はなかった。死んだり傷ついたりしなかった」  カナコは眉を寄せ悲しそうに微笑んでいた。
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