死んだ子の齢を数える - 母として、妻として

死んだ子の齢を数える - 私が死んだ理由

臭いが苦手なのか，主人は私をマメにお風呂に入れた。

お風呂に入れるといっても，湯船に私を沈め，ナイロン製の硬いボディタオルで皮がめくれ血が出るほど身体を擦り，冷水のシャワーを強くあてた。

ボロボロになった身体を蹴るようにしてお風呂に入れ，あがるときは髪の毛を掴まれ引きずり出された。

髪の毛が伸びてくると，適当なハサミで短く切られた。

この頃になると全身に力が入らなくなり，自分一人で動くことができなかった。

目もかすみ，ちょっとした段差も乗り越えられず，すぐに転んでしまった。

すべてが自業自得で，主人を裏切り浮気をし，その人の子どもを産み，すべてを内緒にし，娘まで失ってしまったのはすべて私への罰だと思った。

学生時代に彼と過ごした時間を思い出し，主人との生活と比べたりもしたが，なにもかもが手遅れで私はすべてを失ったことを受け入れるしかなかった。