死んだ子の齢を数える - 母として、妻として

死んだ子の齢を数える - 私が死んだ理由

　彼には事情を説明し，主人と離婚したら結婚し娘を育ててくれるか聞いてみた。彼からはDNA検査をしろだの，俺は関係ないだのと散々言われ，結局答えをもらえないまま私からは連絡をとらなくなった。

　それ以来，彼からの連絡はなくなった。あらためて自分の馬鹿さ加減を後悔した。

　そして数日たったある日，主人が初めて私に手をあげた。

　主人は彼の存在に薄々気づいていたようで，ある日娘が私と彼の三人でお気に入りの公園に行っていることを話してしまった。

　娘は公園でよく会うオジさんとしか認識していなかったが，私の慣れと油断から，隠れて彼とキスしていたのを娘に見られていたことに気付いていなかった。

　娘は楽しそうにソファの上で「ママが公園でオジちゃんとチューしてた！」と冗談っぽく大きな声で言った。

　その瞬間，主人の顔が真っ青になり，私は「しまった」としか思わかった。その時，主人が私の浮気に気付いているのではないかという不安は確信になった。

　直後に受けた主人のビンタがこれほど痛いとは，想像すらしていなかった。