死んだ子の齢を数える - 私が死んだ理由

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 自宅から電車で二十分ほどのところにある公園によく遊びに行った。  子どもたちが噴水で水遊びができる公園で,いつもビチャビチャになった娘を拭くための大きなバスタオルと着替えを入れたバックを持って行かなくてはならず大変だった。  何度か主人と三人で行ったこともあったが,この公園では主人よりも学生時代の友人と待ち合わせることが多かった。  友人とは学生時代にお付き合いをしたことがある関係だったが,卒業後はお互いに家庭を持っていたので連絡先を知っていても実際に連絡したり会うことはなかった。  その友人が三十三歳のときに離婚して独り身になった。学生の頃から女性関係にだらしのないところがあり,結婚後も複数の女性と関係をもっていたことが原因らしい。  そして学生時代の仲間たちが,独身に戻った彼を慰めるための呑み会を開いた。  私はそんな呑み会だとは知らず同窓会気分で参加したのだが,お酒が入っていたこともあり,それから彼とのやり取りが始まった。  彼とは過去にお付き合いしていたこともあり,すぐに身体の関係になってしまった。  彼と会うようになってからすぐに妊娠したことがわかり,タイミング的に彼の子どもだと思ったが調べる勇気も彼に伝える勇気もなかった。なにより,主人と別れて彼と一緒になる気はまったくなかった。  私が妊娠したことを彼に伝えても,彼はとぼけるだけだったので私も彼にはなにも求めなかった。  主人は妊娠したことを本当に喜んでくれ,出産してからの主人は娘を溺愛し,理想の父親でいてくれた。
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