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この体勢になると、いつも深い挿入感に圧倒されてうまく動けなくなる。
無理だというように首を左右に振ると、仕方がないなと呟かれ腕を引っ張られながら身体が後へ倒された。
背中に柔らかなシーツが触れたと思った瞬間、正常位で腰を打ちつけられた。
「………っあっ…や………やっ…ああっ!」
バチュバチュと結合部から飛沫が弾ける音が聞こえ、目隠しをしていてもその卑猥さが容易に想像できる。
「やっぱりたまらないなこの感触…っ…気持ちいいよっ……」
ガツガツと乱暴に腰を振りながら要が恍惚と囁いた。
まるで斗羽の肉体が淫らなもののように言われ、胸のどこかがツキンと痛む。
けれどそれは決して間違ってはいない。
音成や矢田の手によって淫蕩な質に目覚めた肉体は、最近更にその性欲を増し、貪欲で底知らずなものに変わってきていた。
身体はいつも渇いていて、潤すものを求めて欲しがる。
ここ最近では普通に抱かれる事だけじゃ飽きたらず、酷い事をされたいという被虐欲まで生まれはじめていた。
縛られて身動きのとれない状態で、追い詰められたい。
淫らでどうしようもないこのいやらしい肉体に罰を与えてほしい。
優しい要なら、きっと斗羽の望むようにしてくれるだろう。
「何を考えているのかな?」
ぐん、と手を引っ張られ結合部がぐちゅりと密着する。
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