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目を覚ますとそこは見覚えのある場所だった。
洗練されたインテリアのシンプルで落ち着いた寝室だ。
この部屋で何度彼らに愛されただろう。
腰が砕けるまで揺らされて、溢れてこぼれるほど中を満たされて。
どうやって、どんな風に愛され乱されたかを思い出すだけで、下腹部の奥が切なくなりじんじんと熱くなってくる。
シーツに顔を埋め、もて余した熱を静めようと下肢に手を伸ばすと、背後からそっと忍んできた手に制止されてしまった。
「こら、誰が自分でしていいって言った?」
くちゅりと耳穴に舌を差し込まれ、濡れた音をたてられる。
「だって……我慢…できなっ…あっ」
はしたなく強請ると咎めるように耳朶を食むられる。
「あっ……あっ」
「悪いこの手は縛ってしまおうか」
あっという間に後手に縛られてしまい、斗羽は甘い絶望に嘆息を吐いた。
両手の拘束は被虐を煽り、興奮に変え、斗羽の股間を卑猥な形に変えていく。
「触ってほしい?」
腹を打たんばかりに反り返り、早くも露を溢す斗羽の屹立を長い指先がゆっくりと撫であげる。
背筋がゾクゾクと震え、僅かな快感を追うように腰が揺れた。
「触ってっ……っ……擦ってイかせて…っ」
斗羽の露骨な欲求に背後でクスリと笑う声が聞こえる。
恥ずかしい。
けれどもう我慢できない。
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