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力を込め、それ以上の侵入を精一杯拒んでみるが矢田の指は無情にもその慎ましい搾りに捩じ込まれていく。
こんな…こんなの嫌だ。
抗えない悔しさと、恐怖で目の前が滲んでくる。
冷たいグローブ越しの指は、まるで体温を感じず道具か何かのようだ。
こんな気持ちのまま身体を拡げられるなんて嫌な筈なのに、与えられる手淫は快楽だと叩き込まれた肉体は斗羽の気持ちとは裏腹に徐々に熱を帯びていく。
「……ふっ…うっうっ」
ゴムのひきつるような感触を連れて、頑なに閉じる後孔を二本の指が道を作るようにして拡げていく。
じくじくと疼く熱に抗えない代わりに、せめて声は出さないようにと口唇を噛み締めた。
「強情だな」
矢田は舌打ちをすると中を拡げていた指を唐突に引き抜いた。
「………っく…ぅ」
解れ始めたそこにグリセリン液をたっぷりと汲み上げた浣腸器具の先端がプツリと差し込まれる。
「いや…それはっ…それは、嫌ですっ!」
壮絶な屈辱と羞恥に何とかその器具から逃げようと身を捩る。
しかし、腕を拘束された身体はあっけなく捕まり更に片脚を抱えあげられ下肢を晒されてしまった。
「大人しくしてろ。それともこういうのが好きなのか?わざと俺を怒らせて無理矢理されるの狙ってやってるんだろ?」
「……なっ……ちが…」
「違う?なら言えよ。本音を言ってみろ」
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