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肌の上を誰かの手が這う感触がする。
温かくて大きくて優しい手。
その手が好きだと心の底から思う。
微睡む斗羽の首筋や坐骨や脇腹を散々撫でたその手は、ゆっくりと敏感な胸の飾りを弄びはじめる。
「あッ…んっ…」
ぼんやりとした頭の中で快楽を捉え、気持ち良さに甘い声が溢れた。
散々弄り倒されたそこは、今や斗羽の快楽を簡単に引き出す一部になっていて、少し弄られるだけで下半身に響くようになっている。
右の乳首を執拗に攻めていた手にもうひとつ手が増えて左も弄られはじめる。
「あッ…」
ふいに手が離れると、そこが水分を含んだねっとりとしたものに包まれた。
ビクビクと身体を震わせながらパチリと目を開けると、斗羽の胸の上で尖った乳首を口に含む二人の男の微笑みが飛び込んできた。
「「おはよう」」
柔らかい朝の光の中、男たちの揃った爽やかな朝の挨拶と卑猥な光景に戸惑う。
「な…何してるんですか…」
「ん?何って朝の挨拶だろう?」
「そうそう、なかなか起きない寝坊助さんを起こしてあげようと思って」
二人はそう言うと、斗羽の制止の抗議も聞かず愛撫を続けようとする。
「昨日いっぱいしたじゃないですかっ……あっ」
「昨日は昨日、今日は今日だろ?」
音成と矢田と付き合いだしてから、こうして時々三人で朝を迎える事がある。
一晩散々に責められて泣かされて身体はクタクタ疲労困憊なのだが、翌日の朝にはこうやってまた二人がかりで求めてくるのだ。
「あんっ…もう…もうムリ、です」
腰は鈍痛が響いているし、関節だってミシミシと悲鳴をあげている。
「大丈夫、斗羽ちゃんだいぶ肉づきよくなってきたから」
矢田の手が脇腹を揉みしだいてくる。
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