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アリシオンの自慢でもある王立魔術専門学校に入れれば、王城で活躍している魔術師や騎士様に指導してもらえることもある。
かなりの倍率を潜り抜けてきた優秀な生徒ばかりだから王城の期待も厚い。
けれど女の子たちにとっては学校よりもお洒落や恋話に興味があるらしい。
王都なら服はもちろん、ドレスや宝石まで最新の一流品が揃う。
ましてや今、季節は秋。
新学期が始まり、各地から王立魔術専門学校に来た新入生たちが浮かれて街へ出てくる。
休日のお昼時はお洒落した可愛い女の子たちが街に溢れている。
だが。浮かれているのは女の子だけでは無いらしい。
「ね、魔術学校のコでしょ?穴場のカフェ、知りたくない?」
「街の貴族様たちに密かに人気なお洒落カフェ、キミたち可愛いから特別に教えてあげるよ!」
明らかに、迷惑です!って顔されてるのに気付いていないのか、引き際を完全に見失ってる男二人。
それはそうだろう。
女の子はあまり見えない美少女だったから。
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