私が死んだ理由。

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そんな頃、出逢ったのが豊田雄輔(とよた・ゆうすけ)だった。 いつもの散歩道で通る公園のベンチに腰をかけて、小さな子供たちを眺めながら、涙ぐむ私に声をかけてきたのだ。 私は白いレースのワンピースを着て、日焼けをしないように大きな麦わら帽子を被っていた。 その日は、帽子が風て飛んで、泣き顔を見られてしまったのだ。
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