1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
空が
白と黒の絵の具を混ぜたところに、水を数滴垂らしたような色になり
一滴、二滴と、小さな雫を落とし始めた
僕は空を見上げて、小さなため息をひとつ
「また雨か、憂鬱だな…」
その言葉をもらした瞬間、僕の体は大きなシャボン玉のような水に閉じ込められた
目の前には
水色の傘をさし、水色のフード付レインコートを着て、水色の長靴を履いた、小さな男の子
背中には、なにやら水で出来た羽のようなものが…
(子供?妖精?)
男の子は「フフん」と胸を反らせた
僕は、何が起こっているのか
まーーったく理解出来なかった
最初のコメントを投稿しよう!