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空は 白と青を混ぜたところに、水を数滴垂らしたような色に変わりつつあった 一筋の光が僕を照らした 僕を包み込んでいた、水の球が音を立てて割れた 「もう時間か、短かったな」 僕はうずくまって水を吐き出していた 「命拾いしたな。でも次はない」 大人びた口調の、小さな可愛らしい男の子は、雨と共に姿を消した これは夢なのか… びしょ濡れになった体を抱きしめて、夢ではなかったことを実感した
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