はじまり

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はじまり

水無月 しとしとと彼女は歩いてきた。 彼女は若葉の茂る校庭で一人、歌っているようだった。 彼女は若葉をうっとりと眺めていた。 愛おしそうに、母親のように。 彼女は僕を見て少し困った顔をしてにこりと笑って去っていった。 また、会えるだろうか。
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