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14歳前後くらいの少女が目の前にいた。見た目はいかにもヨーロッパのお嬢様といった感じだ。完璧な美貌に犬耳とシッポがゴールデンレトリバーだという面影を残していた。そして、首輪。
「……ケイティ?」
「ケイティですご主人様!やっとお話ができました!ケイティは幸せです!」
このシッポぶんぶんの振り方はケイティで間違いない!いつもオレが家に帰ったときのお迎えの仕草と同じだ!
あ、ちょっっケイティ顔をペロペロしないで!嬉しいけど恥ずかしいから!神様の前だし!押し倒さないでー!
「神様、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
オレが頭を下げるのはなにかおかしい気もするけどケイティとふたりで礼を言った。
「よかったのう。他にも何か願いはあるかな?今なら出来る限りのことはするぞい」
「あの、剣と魔法の世界って仰ってましたけど、そんなところでオレ達やっていけるんでしょうか?今まで戦いとかしたこともないですし」
「そうじゃなあ。まず岸本殿はもうすこし若返らせてやるかのう。17歳くらいでどうかのう?それと、2人には健康な身体をやろう。病気やあらゆる状態異常に耐性を持ち、即死せぬ限りは時間はかかるがたとえ欠損してもそれすら完全に治る身体。どうかのう?」
うん、充分凄いチート能力だよそれ。あと頼みたいことは……
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