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「中世ヨーロッパのような世界ということは、王族や貴族もかなりの力を持っていると思うんです。もしかしたら理不尽な要求をされたりすることがあるかもしれません。そんな時に自分たちを守れるように……拒否権を」
「なんじゃ、そんなことでいいのか?《断る》という意思を示した事柄を拒否することが出来るという感じでいいかのう?」
「はい、それでお願いします」
マジっすか。これはさすがにダメかなと思ったけど、拒否権OKですか。やったぜこれで異世界生活は問題なく過ごせそうだ。いろいろな使い方が出来そうだからね、拒否権は。
とりあえず今はこんなところだろう。あとは実際に異世界で生活してみないと分からない。
地球で犯罪行為をしてオレを死なせたという罪悪感からか、もし他に何か能力が欲しくなったらオレとケイティにあと1つずつプレゼントをくれるという約束を取り付けた。
「それでは、街の近くまでおくるぞい。2度目の人生、異世界で堪能しておくれ」
ケイティが呼び出された時と似た魔法陣の中に立つと光に包まれ、その光が消えた時オレとケイティは異世界に降り立っていた。
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