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「平気平気、少し肩が濡れる程度で済むよ」  時々、蓮はピントがズレる。  この際、雨に濡れるなんてどうでもいい。蓮のファンが数多いる学校という危険地域を、この状態で通り抜けることが、如何に私の安全を脅かすのかが、蓮は分かっていない。  しばらくあがなってみたものの、解放されることはなく、私はそのまま蓮に抱きしめられるように帰路に着いた。
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