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平頼綱
2013年8月
播磨を陥落させたゴッドムーンは次に越後に手を伸ばした。ゴッドムーンはヒーロー部隊だ。
ゴッドムーンの平頼綱は嘆いていた。
宿敵を倒し、生きる張り合いを無くした。
頼綱は休養を取ることにした。
ジャンバーを着ると頼綱は透明になった。
スケルトンジャンバーは、播磨を陥落させた褒美としてもらった。
頼綱は越後屋のエレベーターに乗り込み、地下へ降りる。
暗証番号を入力しないと行けないシステムになっている。
アジト内にはプールやコンビニ、バーなどがある。理容室に入り、桃原真弓に挨拶した。
真弓もゴッドムーンのメンバーで、元メイクアップアーティストだ。
「何も話さなくていいわ?よく分かるよ、あんたの気持ち」
「ありがとう」
整形がはじまる。整形といっても完全に顔を変えるわけじゃない。アイシャドーやツケヒゲ、カツラなどで別人に化けるのだ。
ゴッドムーンには金のために身分を売ってくれる人がいる。身分を売った人間はゴッドムーンに入隊するか?特殊な薬品で死ぬか?選択が出来る。
ゴッドムーンにやってくる人は死を望んでいる人もいる。今回、頼綱が化けたのもその1人だ。
北条時章、引付衆や評定衆を歴任した。得宗家(時宗グループ)が邪魔で仕方ない。時宗の父親、北条時頼に将軍職を解任された藤原頼経、名越氏のボス、光時が得宗家打倒を画策。時章もこれに協力するが露見し光時は流罪、時章は謝罪で赦免された。頼経はサイボーグになって生き長らえた。
時頼が亡くなり時宗が執権に就くと不満はますます急上昇、1272年に弟の教時が反旗を翻すと時章も巻き込まれた。
『生きていても辛いだけだ、これで妻子を苦しませないですむ』
身分を売ることで時章は1000万を手に入れた。
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