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 壱岐八郎は池田屋事変で参戦した新撰組の隊士だ。土佐藩士の藤崎を殺害し脱走した。  伊藤源助は1865年5月に入隊するが、後に陸援隊に入った。中岡慎太郎がボスをしていた隊だ。  中岡の死後、大村益次郎を襲撃して処刑されている。    伊藤浪之介は薩摩藩士だった。土佐藩を打倒するために新撰組に入隊するが、規律の厳しさから脱走する。島原遊郭での強盗殺人事件が発覚して処刑されている。    稲吉竜馬は水戸天狗党のスパイとして1865年7月に入隊する。すぐに怪しまれて脱走する。相良総三の部下になる。  禁固刑になるも明治政府に出仕し成功を遂げる。西の坂本、東の稲吉と称されていた……かは分からない。    『歴史に残らない隊士たち 完』  この監督の作品はナカナカ面白いんだよな?『殺人』なんかよりこっちの方が面白いなぁ。  人を殺すゲームは僕は嫌いだ。 『ぼくの夏休み』とかあーゆーのはやっていて癒される。『バイオハザード』をやっている子供たちを見て彼らの精神を疑う。ゾンビなんか殺して何が楽しいのか?    前から大槻銀蔵がやって来た。1864年に入隊した隊士だ。禁門の変の折に鷹司邸に放火して長州の黒鍬八兵衛をあぶり出した。1865年7月に脱走している。  僕はある小説を読んでいて憤りを感じた。黒鍬八兵衛は僕が生み出したキャラクターなのだ。大槻銀蔵は実在していたが。クソッ!これを書いたミツオもムカつくが、こんな本の出版を許可した会社にも憤りを感じる。  僕は4△ってステージにやって来た。漢一郎がツカツカツカと前からやって来る。近藤勇が切腹した後に結成された『土方新撰組』で活躍した男だ。  ショットガンで漢一郎を撃ち殺した。  会津・白河の戦いで戦死するはずだったが西南戦争まで生き残っている。    
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