四章

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「菜々瀬さん……!」 泉水くんは私の身体を自分の中にしっかり閉じ込める。 「あなたは、俺のだ……!」 心底嬉しそうな口調で言うから、少し気恥ずかしい。居たたまれなくなって顔を出すと、泉水くんが私の顔に自分の顔を近づけた。 「…………!」 唇が、彼の唇で塞がれてる。 吐息が熱い。気が、おかしくなりそう。 ようやく唇が離れた時、私の息が上がっていた。 「な、なにこれ……!」 初めてのキスは私を混乱させたけど、泉水くんにはまだ余裕があった。 「……今日はこのくらいで勘弁しておいてあげますよ」 どうやら菜々瀬さんもいっぱいいっぱいですからね。と少しいたずらっぽい笑顔を見せられる。
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