私が死んだ理由

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シャッ。 「…目が覚めたのね。おはよう。」 奥の机に足を組んで座ったまま、にこやかに告げる白衣を着た美人な女性。 窓からの陽射しが微笑みを輝かせている。 「…おはようございます。」 反射的に頭を下げて答える。 「えっと、ここは…」 キョロキョロ周囲を見渡し、質問する。 「…そう。まだ記憶が整理されてないのね。」 私の言葉に少し悲しそうな顔で頷く。 「こっちにいらっしゃい。」 机の前のテーブル席に着くように促す。 「…はい。」 訝しみながらも、席に着く。
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