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朝、創からメールがきた。
きょうもひでさんのみせてつだいにいく?
相変わらず平仮名ばっかり。
うん、行くよ
創ちゃんは?
おれもいくー
それじゃまたきょうもあえるね
うん、またあとでだね
改装工事なんて汚れる仕事を手伝うのにまだ創が見たことない服を選ぶ。
さすがにこれは露出が過ぎるかな、
笑いながら鏡を見る。
その夜も創と会った。創は私が行ったときには手伝い疲れてソファーに寝ていた。
きれいな寝顔ももちろんだけど、無防備に出されたお腹に目が釘付け。思ったより毛深いんだな、と驚いた。薄めの髭や、腕などを見てこんなにお腹に毛があるなんて思ってなかった。
早く創とやりたいと思った。創の体ぜんぶを見たかった。
創ちゃん
と、声をかけると眠たそうな目で
あら、おはよう
って。
いつか2人でおはようって言いあえる日がくるかな
。創も同じこと思ってたりしないかな、ってなんだかワクワクした。
作業中、電話がなった。
セフレのサキだった。
どこにいる?
住所をつげると
いま近くにいるからちょっと出ておいでよ
という。
そろそろ関係を断つ頃かなと思いながらサキの元へ向かう。
創や他の人たちにはちょっと出てくる、と告げた。
サキは私が車に乗るとすぐにホテルへ行きたがった。もうそろそろこの関係やめない?と言ってみたがサキは納得しない。
でもこんな関係はどちらかがやめたいと思ったときにはもう終わりだ。今日で最後にしようと決めた。
川っぺりに車を停めたサキがいつものようにシートを倒して私に触れてきた。
サキに体を任せながら、
ほんとは創とやりたいのに
そう思っていた。
電話がなった。横目で見ると創からだった。
でも出ることはできない。
サキが私の体から離れた。
メールが入っていた。
まなみちゃん、どこ?
おそいからしんぱいで
サキにもう会わないと告げて急いで創のまつ店に向かう。髪はぐちゃぐちゃ、汗もかいてる。
創のことを思いながらサキに抱かれて興奮していたのは確かだ。
罪悪感とはちょっと違う感覚を抱きながら店に入ると、
心配したよー、遅いから
と、創に言われた。
ごめんね、知り合いとばったりあって話し込んじゃって
と答えながら、真っ直ぐには創の顔を見れなかった。なにやってんだろ、私。
少し後悔した。
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