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少しずつ人も少なくなって、そろそろ帰ろうかとは思うものの創をもっと見ていたかったし、ひーちゃんと2人で帰るのはいやだった。
そっか、
とひらめいた。
私は矢野くんに話しかけた。
「機材、全部積めそう?もし荷物多いならひーちゃんの車空いてるよ」
『ほんと?助かるわ、俺ひーちゃんに頼んでくる。あ、これ終わったらさ、ちょっと叩きに山行こうって創と話してたんだよね。真波ちゃんもひーちゃんも時間大丈夫?』
矢野くんの言葉に胸がおどる。
ひーちゃんが私の部屋に寄りたそうにしていたから、どう断ろうかと考えていたところだった。
ひーちゃんには申し訳ないけど、創や矢野くんと一緒に遊べるならラストまで待ってもいい。
キャッシャーの横に創がいた。
近寄って話かける。
「帰り、矢野くんの車に積めないやつひーちゃんの車で運ぶことになったよ。そのまま一緒に叩きに行こうってことになった」
そう言う私に創は
『ほんと?助かる。俺ら朝まで叩くけど時間大丈夫?』と聞いてくれた。
朝まで矢野くんと創と一緒に時間をつぶせば、ひーちゃんは私の部屋に寄ることなくそのまま仕事へ向かうはずだった。助かるのは私だ。
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