私の死

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遊びに出かけようと玄関を出ると、「どこにいくの?」と声をかけられる事が続き、次第に友達との約束も断る様になった。 義母に「家にいるなら、毎日の水やりをお願いね」と言われ、畑の水やりも私の仕事になった。 だけど、水やりは嫌ではなかった。 ゆすら梅やいちごなど季節の果物を、水やりしながらつまみ食いをしていた。 水やりのご褒美と自分を納得させて。 あの日も、義母に「水やりお願いね」と頼まれた。 そして、あの赤い実を見つけたのだ。 今まで気づかなかったのはなぜだろう。 私が水をかけると、赤い実がプルプルと揺れる。
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