私の死んだ理由

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ここは…? さっきの記憶に出てきた屋上の校舎なのだろうか。 教室の中は、なんとも異様な光景だった。 きっと業間休みの時間なのだろう。この教室の外は生徒達のざわめきで溢れている。 だけど、この教室の生徒だけは、全員が席に座り、深く、深く俯いていた。 その異様な光景から目をそらすように、教室に並ぶ机に目をやると、ひとつ、一際目立つ机があった。大きな花瓶に沢山挿された色とりどりの花。そしてその花瓶を囲むようにして置かれた沢山のお菓子や可愛いぬいぐるみ。 私が生前使っていた机だ。すぐにそう思った。 前の列から3番目の、右から3番目の、ほぼ真ん中にある机。こんなに沢山物が置いてあったら、きっと後ろの人は黒板がまともに見えないのではないだろうか。そこまでして私は皆に好かれるような人だったのだろうか。 少し、嬉しくもあり、悲しくもあった。 そして、私はなぜ死んだのかを確かめるために、屋上へ向かうことにした。 教室を出る時にふと目の端に写った汚い机に、私は気づかない振りをしながら。
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