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一振り目 時代と力の変革
時は戦国時代~
~燃え盛る本能寺にて~
「殿...」
「大儀であった」
「...殿、今ここで」
「謀反か? それもよかろう」
殿と呼ばれる男は立ち上がり台に掛けてある刀に手を伸ばし、抜刀。漆黒の凶戦士『イヴィル』に換装。
「圧切長谷部 煉獄...試し斬りには丁度良い相手よ」
「..........」
「その地蔵で余の『イヴィル』...耐え凌げるか?」
「耐え凌ぐ? 間違うております殿...この刀で殿を屠らせて頂く」
「良き咆哮ぞ。余を楽しませてみせよ」
地蔵行平を構える美男子。震える鋒。
!?
突如、この時代に似つかわしくないワープホールが出現する。
「...余のイヴィルは、この世には狭すぎるというのか」
「殿...いや、イヴィル!!闘いはここで終わらせる!!」
「この時代で終わらせようとは興が逸れるが、良かろう。この時代とその地蔵ごと斬り伏せてくれようぞ」
「...覚悟!!」
両者の刀が相見える。
「地蔵...行.......平...」
「イヴィルよ、足りぬか。先に次の時代に行くぞ。その躰でいつまで保つか判らぬが、余を止めたければ追うが良い。余はまだまだ生きるぞ...」
ワープホールへ消える漆黒の凶戦士。
「若!?」
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