三振り目 血の黙示

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カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ .......... 収まった? ...今のは一体何だったんだろう...目釘が両方外れている...少し嫌な予感がする。 翌朝、俺は新撰組の面々と共に甲府城へ赴く。 その道中、漆黒の兵はおろか人っ子一人出会わない。 「少々妙だな...」 「近藤さん、先遣隊の話ですが誰一人として戻っておりません」 「...死んだか、それとも寝返ったか」 「向こうにはあの土方がいる。我々がどう動くか...筒抜けなのかもしれぬな」 .......。 全隊の空気が重い。 新撰組副長・土方歳三...漆黒に寝返ったと聞いた時は冗談かと思ったがこの空気を察するに本当なんだろう。 戦友同士で戦う事になるというこの現状...局長はどんな思いなんだろうか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「土方の言う通り奴等は此処へ向かっておる様だな」 「お役に立てて光栄至極...では私はそろそろ」 「新撰組は貴公の好きにせよ。余の獲物は白銀と真紅のみ...余の邪魔だけはしてくれるな?」 「承知...」     
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