四振り目 生きたいと願う場所

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「俺について来た隊士が鴨如きだけだと思っていたのか? 山南のアムでも見抜けなかったか? いや、違う...山南殿は、今策の首謀者だから言わなかったんだよ」 「山南...」 「すみません、局長。私は、自分の未来を変えたかった。私はまだ生きたい、故に...ここで局長には」 「山南さん!? 正気ですか?」 「あれ程伝えたのにお前はこのままでいいのか!? 総司、お前はこのままでは死...」 「良いんですよ僕は!! 僕は、僕が信じた近藤さんを、新撰組を裏切るなんてしません。山南さんに戻る意思が無いのなら...今ここで僕が、斬り伏せます」 「総司...。私の意思は変わらない」 「そうですか」 沖田総司は涙ながらに抜刀し、蒲公英の命戦士『クランクハイト』に換装する。 「斎造殿...先へ進んではくれぬか? 我らの邪魔になる」 「近藤...局長? 良いのか?」 「あぁ、先に行っていてくれ」 「...わかった」 斎造は1人進む。その間、新撰組の誰も動こうとはしなかった。 斎造の姿が見えなくなったと同時に一斉に抜刀する。 「近藤...お前は俺だ」 「あぁ、そのつもりだ。山口、他を黙らせろ」 「はい。お任せを」 1人階段を上る斎造。後ろで剣戟が鳴り響いてるが振り返らず進む。 「.....漆黒は俺に何の用なんだ? 何がしたいのかが分からない」     
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