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久しぶりに夢を見た。私の目の前で真紅の戦士がイヴィルと戦っている姿。そして私の放つ矢に射られるイヴィル。だがその直後姿を消すイヴィル...私の、私と友の悲願は...。
時代変わって江戸時代~
~とある蔵にて~
「...(小声で)早くしないと見つかっちゃうよ」
「...(小声で)待って、もう少し」
「またお前達か!?」
「見つかった!?」
「お前が早くしないからだぞ」
「...で、今回は何を盗もうとしたんだ?」
「...刀」
「...そうか。それならこれを持って行け」
「「え」」
蔵の奥から二本の刀を携えて戻ってくる蔵の主人。
「どうせこれは誰にも扱えないからな。それに抜けない...」
「そんなっ!! こんな使えない刀要らないよ」
「子供が扱うにはそのくらいでいいだろう」
「ぼくたちが使うんじゃないよ。兄ちゃんに必要なんだ」
「だとしてもお前達の兄は戦わないだろう。あの腰抜けじゃあ...」
「また腰抜けって言ったな、許さないぞ」
「腰抜けを腰抜けと言って何が悪い?武士にもなれたのに怖気づいて刀鍛冶になったがろくな刀を打てないポンコツじゃないか」
「う~~~、兄ちゃんは強いんだぞ...」
「それとも見本が欲しかったのか?それか、盗んだ刀を兄が作ったものだと売る気だったか?」
「そんなんじゃないやい」
「ま、その刀は持って行け。蔵にあっても邪魔だからな」
「「...ケチジジイ!!」」
「どうとでも言え」
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