六振り目 足利義教

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「なるばあ、奇しくもおらは足利とぶっちゅうく生きるという目的の為この場におる。けんど、話を聞くにおらはおまさんたちに協力したいぜよ」 「有難い。...しかし、こちらはたったの4人。流石に多勢に無勢、この時代で私たちに協力してくれる武人が居れば良いのだが...」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「勝...海舟と言ったか? 奴らは手筈通りお前の住処に置けたようだな」 「はい。全て足利義教殿のお考え通りに進んでおります」 「我が力の作用でその目には...同胞の一人、山南敬助と同等の力を感じる。これからも良き働きを望んでいる」 「ハッ、この勝海舟...命の全てを持って仕えさせていただきます」 「お前の妨げになる男、西郷隆盛だが...あの後何処へ逃げたか掴めたか?」 「ハッ、申し訳ありません。あの男に関しては現在捜索中であります」 「そうか...山南はどうか?」 「私にも何処かまで分かり兼ねます。薄暗い僻地にでもいるのでしょう」 「・・・奴は手負い。追わずとも死期はいずれ訪れよう。今は軍を抑えるべきぞ、良いな勝海舟?」 「ハッ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     
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