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七振り目 打ち砕かれる希望
斎造たちがこの時代に現れる5日前~
西郷隆盛の前に1人の警官の姿をした土方歳三が訪れる。
「ないか用か? こいかあ犬の散歩に出掛けるとこいじゃっで、話なら後にしてくれんか?」
「後では困る。今ここで死んでくれないか?」
!?
「我々も暇ではないのでね。それに、奴等がまだ来ていない今でなければ未来に支障がでるのだよ」
「なよ言ているのかわからんが、わやっはやめっくれ」
「少々方言のキツい奴だな。しかし、コレを見ても冗談かどうか分からなくはあるまい?」
土方歳三は和泉守兼定を抜刀し、濡羽の乱戦士『オグル』を換装。
「そや、おいとおんなし力...」
「どうした? お前は抜かないのか? このまま大人しく死んでくれるのかな?」
「やむ終えん、ここは...」
西郷隆盛は腰に下げている刀・山城信国を左手で静かに抜刀し、照柿の愛戦士『フォルティトゥードー』を換装する。
「左利きか? 珍しいな...」
「暗殺者にじゆを話すのはおかし気もするが、おいは昔、右腕内側の神経を切ってしもたが為に刀を握られねごっなってしもたんや」
「確かにそれはお前にとって不利な過去だな。しかし、抜いたということは死ぬ覚悟が出来たんだよな?」
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