七振り目 打ち砕かれる希望

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「そげな訳ないやろ。け死まん為にやむ終えず抜いたまで」 「そうか、ならば我が『オグル』の力、その身に刻み込んでやろう!!」 1時間後~ 「どういう事だ? 『オグル』の力を受けて何故まだ正気で居られる? この力を受けた者はどんなに誠実な人間であっても狂気に満ち自我を保つことが出来なくなる筈だ」 「そや、おいの愛の力の方が優っているからであろう。つんとわいの剣は強え。しかし、そん力ではおいを殺すこちゃむいやろ」 「そうですか...土方さんの力では西郷殿の愛には勝てないようですね」 「山南!? どういう事だ? まさか俺はアンタに使われただけなのか?」 「いえいえ...これは私の落ち度ですよ。私から遠い存在の未来は見えにくいので少々しくじりました。しかし、これで西郷殿は攻略したと言って良いでしょう」 「おいを攻略した?」 「えぇ。それに彼等がこの時代に到着するまで後5日掛かるようです。私たちの力を試しつつ、少しずつ殺して行きませんか?」 「はっ...アンタがそれで良いならいいが、それで未来が俺たちに不利な状況を作るんじゃないか?」 「いえ、すでに100通りの未来を見て来ました。私たちの勝利に曇りはありませんよ」 「そうかい」     
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