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二本の刀を持って帰る2人の兄弟。
「「兄ちゃんただいま~!!」」
「...お帰り。どこ行ってたんだ?また真田の爺さん家の蔵へ盗みに行ったのか?」
「「ギクッ」」
「当たりか...もしかしてその手に持っている刀は」
「盗んだんじゃないよ。もらったんだ」
「そうだよ...盗みに行ったのは本当だけどあのジジイがいらないからってくれたんだ」
「そうか。まぁ、いい。後で返しに行ってくるか」
「大丈夫だよ。この刀、抜けないんだ」
「は? 抜けない刀? ...本当だ。こんな使えない刀、何故あの爺さんが...しかも二本も」
「ててててぇへんだ~!!」
「な、何だ?太郎さん。うちには使える刀は無いぞ」
「そそそそうじゃねぇよ!! 奴が、奴等が攻めに来るって言ってるぞ!!」
「奴等? ...漆黒の奴か?」
「それだよ!! 早く逃げねぇと」
「大丈夫だよ。新撰組の人達が放って置かないだろ?」
「あの程度じゃあ太刀打ちできねぇよ。漆黒の奴等は、未知の武器やらを使うらしいんだ」
「...じゃあ、逃げるしか無いか」
「「兄ちゃんなら勝てるよ」」
「...兄ちゃんはな、武士にもなれなかったただの腰抜けなんだよ。いい加減、わかってくれ2人とも...」
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