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「兄ちゃんは...腰抜けなんかじゃないよ。ぼくたちを悪い人から守ってくれたのに」
「...運が良かっただけだよ。兄ちゃんは刀一つまともに打てない刀鍛冶。ただ生きたいだけの...な。さ、早い所逃げるぞ」
「「..........」」
身支度をして家を出る3人。弟2人の手には一本ずつ刀が握られている。
村中は騒ぎで人がごった返していた。
「もうこんな騒ぎに...正面からじゃあ人がいっぱいだな。裏から行くぞ」
「「...うん」」
人気のない裏手から村を出る3人。
「よし、誰もいないな。さ、早く...!?」
「「兄ちゃ~~~~ん!!」」
「おいおい、俺たち新撰組がいるってのにコソコソと逃げんのか? 腰抜けぇ」
「2人を離せ。新撰組が何のつもりだ!?」
「いや何、腰抜けが裏から逃げるのが見えたからどうせならここで消しちまおうと思ってな」
「な、何で、そんな...2人は関係ないだろ?」
「いや、あるね。毎度毎度盗みを繰り返しるみたいじゃねぇか? 殺されても文句は言えねぇよな?」
「止めろ...止めてくれ」
「はなせこの~、人殺し~」
「はなせよ、ひきょうもの~」
ポカポカと刀で新撰組の男を叩く2人。
「チッ、痛ぇな...おい、殺せ」
後ろにいた2人の仲間が刀を振り払い、子供2人の首を斬り落とす。
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