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なにせその表情がすごく寂しげなのだ。 思わず声をかけようかと思ったことも一度や二度ではないが、女の子はどうやら私以外の人には見えていないようだ。 誰もいないブランコに話しかけているところを近所の人にでも見られたら、どんな噂が立つかわかったものではない。 それでいつも半ば見て見ぬふりをしていたのだが、ある日とうとう我慢が出来なくなった。
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