警視庁第十九課 『七人目の大罪人』

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 次に湊人の元に連絡が来たのは、三日後のことであった。 「下谷、車の持ち主が分かったというのは、本当か」  知らせを受けて、湊人たちは一課の部屋に足を踏み入れた。 「ええ。でも……」  小晴は言いにくそうに口ごもる。 「どうした?」 「実は、その持ち主というのが、中野(なかの)倫子(りんこ)という名前なんですが……。聞き覚えは?」  湊人たち三人は、そろって首を横に振る。 「『幼児連続誘拐殺人事件』、そう言えば何か思い出しますか」
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