警視庁第十九課 『七人目の大罪人』

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 空はどんよりと重く、呼吸をするたびに入ってくる空気は、湿気を吸って重い。  梅雨は、気分の下がる時期である。  一日中雨が降り続き、心身ともに疲れる。  だが、それにも個人差があるようで…… 「ねえ湊人(みなと)。雨だね」 「ああ。そうだな」  言葉を投げかけた男性は、目を輝かせて窓を伝う雨を眺めていた。  対象に、湊人と呼ばれた人物は、気だるげに変事をした。
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