警視庁第十九課 『七人目の大罪人』

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 必死に抵抗し、布井は車の外に出て、自分より体格の大きい男を倒していく。  だが、もう一人の小柄な男が布井に何かを押し当てる。  すると布井は膝から崩れ落ち、動かなくなった。 「布井さん……!」  それが防犯カメラの映像だということも忘れて、拳を握り締める湊人。 「湊人、落ち着きや。今あんたが焦っても、何にもならんで」 「そうだな。翔大の言うとおりだ」  湊人は拳を開き、防犯カメラの映像を食い入るように見つめる。
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