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「そして、私はあなた」
そう、私を指差す。何となく分かっていた。
「え、えぇ……」
私の反応に困る反応に女性はくすくすと笑う。なんかむかつく。
相棒がつんつんと私をつついて、「お前そっくり」と耳打ちしてくる。
ちょっとだけ、相棒を睨みつけて、私はせきばらいをして女性に向かう。
「えっと、『甘い』とは」
「明日、大変なことが起きるから」
「え、どんなこと」
「それは秘密」
その言葉にまたもや、私たちは二人で視線を交わして、また、女性の方へ顔を向けるとそこには誰もいなかった。
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