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高校2年の夏の終わり
何人かメル友を紹介してもらって
会う気になった人が1人だけいた。
初めての電話で3時間もの長電話をして楽しくて
同じ歳でメールの感じも電話の感じも
どことなく優に似ていたんだ。
優みたいな純粋で無邪気な人がいいな。
この時の私は
そう思っていた。
でも会ってみたら
その人は全然
優とは違った。
ペラペラ喋って
なんか危なっかしくて
独特な雰囲気を持ってて
何故か引き寄せられる。
「俺と付き合わない？」
初めて会った日の別れ際にそう言われて
付き合うことになった。
臆病で
自分から付き合いたいとか好きとか言えなくて
押しに弱い私。
やっぱり引っ張っていってくれる様な人が
私には合ってるのかもしれない。
その人はバイトで忙しい人だったけど
高校はよくサボっていて
夜中でも毎日の様に会いにきてくれた。
真面目な優とは正反対の人。
私の両親が離婚したばかりで
母が夜の仕事をしていて
寂しい夜を過ごしてた私に
寄り添ってくれてた。
私の知らない遊びを
沢山教えてくれた。
毎日が刺激的だった。
強姦をされてから
そういう行為をすることに抵抗があって
その話をしたら
「桜の初体験は俺だと思えばいい」
って優しくしてくれた。
会う度にその人に惹かれていった。
その人とは
かれこれ6年位
彼氏と彼女の関係になった。
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