三、ジャンピングアタック(空振り

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男だらけ。 うう、筋肉ある男だらけ。 だめだ、全員殴りかかってくるような、暴力振るいそうな男にしか見えない。 駄目だ。すごい男だらけで気持ちが悪い。 だめ、これは限界だ。 「すいません、会員じゃない方の入場はもう今日は――」 「津津村 丞爾を出してください。あと、近づかないでください」 「ジョージ? ああ、ジョージの恋人?」 「絶対に違います!」 髭まっちょのおっさんが、にこにこしながら近づいてくる。 けど、今にも胸筋だけで服を破りそうなほどの筋肉。 勝てなさそうな男を目の前にすると、吐き気がやばかった。 「あの、う。駄目だ。気持ち悪い」 「大丈夫ですか? 津津村ですね」 「麻琴です。業平の幼馴染が来たと、お伝えください」 「分かりました」 「あ、血祭りに来たと伝えてください」 その瞬間、髭おやじの顔がさあーっと血の気が引いたのは言うまでもない。
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